第2期生の日本語プレゼンテーション

今年8月より開始した、ベトナム(ハノイ)でのITエンジニア日本語教育が先日終了した。

 

その成果発表の一環として、エンジニアによる日本語でのプレゼンテーション会が11/14に開催された。

 

基本的には、日本語教育を受けたエンジニア同士が、それぞれ調査した内容を説明し、日本の知識や文化を、日本語で理解することを目的としている。

 

 

第2期生は全員で7名。

3グループに分かれ、日本に関連するテーマをエンジニア自身が設定し、インターネットで情報収集して作成する。

 

プレゼンテーション資料はMicrosoft Powerpoint日本語版で作成し、もちろんプレゼンテーションも日本語。

私にとっては英語でもかなり負荷がかかる内容ではあるが、彼らは一所懸命事前準備をしてきたようだ。

 

20分間のプレゼンテーションの後、10分間の質疑応答を行う。

もちろん、私にとっては日本語の習得状況を確認する意味合いが大きい。

 

 

 

まず最初のグループ(タイン、タム、ヒュ)は、日本の地理条件と気候の特徴をベトナムと対比して説明。

富士山とベトナムの最高峰ファンシーパン(Phang Xi Pang/標高3143m)の対比や、ハノイのホアンキエム湖がなぜハノイの花瓶と言われるのかといった歴史的な由来など、私の知らない話も織り交ぜてあり、個人的にも教えられる部分があった。

このグループは、3人で漫才をしている感じにも見え面白かった。

 

2番目のグループ(トゥイ、ズン)は和食をテーマに、刺身と寿司に関して説明。

魚の写真を見て、サワラ、サバなど、それぞれの魚の名称を説明したり、寿司もにぎり、押し寿司、鮒寿司、巻き寿司など、それぞれの調理方法を説明。

伝統的に魚をよく食べ、また生で食べることを好むことが長寿の秘訣とのこと。

しきりに「寿司を食べたい」と現地代表のルアン氏に頼んでいる姿が微笑ましかった。

 

 

 

3番目のグループ(ゴック、ハイ)は「理想の日本での休日の過ごし方」というテーマ。

日本に滞在しているだろう近未来を想定して、日本での理想の休日生活を説明。

自動車が好きなゴックは、名古屋に行きトヨタ本社に見学。

その後、新幹線で東京に向かい、ディズニーランドで楽しんだ後、日本にいるメンバーと食事をしてカラオケを楽しむ、という内容。

移動時間も考慮に入れてあり、実現可能な内容。

きちんとカラオケをしている写真まで撮ってあった。

 

この3番目のグループのプレゼンテーションは、まだ実現していないが、今後巣立っていく彼らが1年後に、このような日本での休日生活を過ごす姿が想像でき、非常に頼もしく思えた。

 

最後は、彼らの日本語能力の向上が結果的にうまく進んでいることを伝えるとともに、日本にいる第1期生は、今でも日本語を勉強しているということを伝え、更なる日本語能力向上のための努力を惜しまないようにと、ハッパをかけた。

 

いずれにせよ、彼らのモチベーションの高さと向上心に応えられるよう、こちらも頑張ろうという気持ちにさせられるプレゼンテーション会であった。