レストランとカフェを同時開店させた知人

ベトナムのビジネスをし始めてからの知り合いが、レストランとカフェを開店したという連絡が来て、出張の合間に行ってみた。

 

3年前から個人で米屋を開店し、朝から夜まで仕事をして貯金にいそしみ、昨年は自宅の近所に家を建て、学生向けのアパートととして、家賃収入も入るようになっていた。

 

で、今度はレストランとカフェを同時に開店したというので、日曜の夜に行ってみた。

場所は郊外のBinh Tanエリア。元々人口が多いエリアで、高層マンションも立ち並び、ParksonやLotte Martなど、外資の進出も盛んなエリア。

 

まずはカフェに行ってみた。幹線道路に面したベトナムによくあるカフェで、店内には3-4組の男性がいる。ウエイトレスの女性が4-5人。照明が暗めなので、コーヒーを飲んで店内の女性と会話を楽しむカフェだと気づいた。ベトナムでは一般的だが、日本にはないタイプで、酒を出さないスナックかパブみたいなもの。席数は30席程度で、路上にもテーブルがあり、オープンカフェ風になっている。朝7時から夜11時まで開店している。

 

本人に開店した経緯を聞くと、2か月前に急にレストランをやりたくなったらしく、速効でエリアを検証したときに見つけたのが、このカフェ。投資額は5,000USDで、大体月商2,000USD。営業利益率は20%程度だという。

 

で、その後レストランに行った。ヤギ肉の焼肉、ヤギ鍋の店で、兄弟で経営しているという。こちらはカフェの並びにあり、夕方から開店している。ヤギ焼肉はよくハノイで食べるので個人的にも好きな料理だ。

 

席数は100席程度で、料理はヤギの他、カエルや魚もある。屋台に屋根がついたような簡単な作りだが、これも一般的。

 

なぜヤギなのか、理由を聞いてみると、この幹線道路沿いには、様々なレストランがあり、競合店が多く、ライブミュージックを行ったり、ショーを見せたりと、各店工夫を凝らしている。

その中でヤギ料理の店が無いから、ヤギ料理にしたという。

認知されるまで6カ月はかかるということで、まだ客は少ないが、客の多くは若いペアの男女らしい。ここは投資額が10,000USDぐらいで、月商5,000USD程度。営業利益が15%程度らしい。

 

知人は、朝からカフェを切り盛りし、ヤギ肉の仕入れを行い、夕方はレストランを運営し、深夜に帰宅するという。

 

このスピード感とマーケティング感覚は見習うべきだと感心した。