日本ではモバイルでのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用している方はある意味普通であるが、後進国では「まだまだこれから」というイメージを持っている方は少なくないと思う。
しかし、アジア4カ国(中国、インド、韓国、タイ)で行った2009年末の調査(IDG)によると、SNSにアクセスするために携帯電話を利用する人は、実はPC経由よりも多い。
中国でこの割合は62%、タイは65%、シンガポールは25%。
そこで、ベトナムはというと、現在、携帯電話加入数は約1億2,390万件(2010年4月末)。
3G普及率はまだまだ低いが、スマートフォン+Wifiでの利用者は結構増加している。
イメージでは、タイに近いと思われる。
私の場合、コンタクトがあるSMSユーザーで、Facebookは40%、Linkedinに至っては80%がベトナム人なので、ベトナム人はかなりSNSを活用している印象が強い。
ベトナムでは、PCベースのフォーラム、いわゆる掲示板サービスがSNSの走りで、その後、ViHuni、Zing、iFun Me、など、複数のSNSサービスの出現により、結構活発なコミュニケーションがとられている。
また海外のFacebook、Linkedinなどの英語ベースのSNSの利用者も多い。
ベトナムでは、携帯電話ユーザーにとって、通話、ショートメッセージだけのGSM携帯電話から、インターネット、ブラウジング等、3G端末、スマートフォンに移行を希望するユーザーは潜在的に多いため、SNSの利用ニーズは大きい。
ベトナムで最も早くに登場したモバイルSNSのViHuniは現在、50万人程度の利用者がいるようだ。
PCユーザーが「いつでも、どこでも」つなげられるモバイルへの移行は、日本同様の動きになっているが、まだWifiにつなげられるスマートフォンが高価格で、3Gサービス品質の低さが、モバイルSNS利用者の急増に歯止めをかけていると考えられる。
目下のライバルはFacebookで、ユーザー数は210万人。
3Gサービスの高品質、低価格化、それとスマートフォンの価格下落によっては、爆発的に増加することは想像に難くない。