ベトナムの携帯電話市場が、3G化によって端末市場に大きな変化が生まれている。
来月(10月)よりVinaPhoneがサービスを開始予定で、Mobifone、Viettel、Vietnamobileも20年4月までにサービスが開始される予定だ。この影響で端末市場が徐々に変化している。 この3G事業の認可がでた4月以降、ベトナムの携帯電話市場は、低価格携帯と3Gをカバーするスマートフォンの2つの流れに別れ始めている。
低価格携帯は新しいトレンドになっており、ある携帯電話販売会社では、今年上半期の販売台数は500万ドン(約28,000円)以下の機種が81%を占め、500万~750万ドン(約28,000~42,000円)が13%、750万ドン以上のものが6%だった。
特にここ数か月著しく伸びているのが端末+SIMの低価格キャンペーンパック。
現状は50万ドン(約29ドル)以下というのも一般的になりつつある。
町中でも携帯電話販売店の中の顧客の動きを見ていると、スマートフォンと格安キャンペーンパックのところには人が群れているが、2Gの端末のショーウインドウには、ほとんど人がいない。
ただ、スマートフォンなどの3G対応機種は450万ドン(約265ドル)以上と、まだ庶民にとっては高額であることに変わりはなく、現時点ではサービスが開始されるまで買い控えされているようである。
また動画やテレビ、インターネットなどの利用環境も始まったばかりで整備されていないため、今後はこれらのコンテンツサービスの提供に、日本企業の存在も重要になってくるのではないかと期待している。