16日よりハノイに滞在中。
今回少し驚いたのは、空港から市内に向かう時、バイクユーザーがほぼ90%ぐらいヘルメットを着用しているということ。
背景には、9/15より国道での運転はヘルメットの着用が義務付けられたということが大きいようだ。
今回も市内に向かう途中で交通事故に遭遇した。月1回の出張の身の私でさえ、滞在中に2-3度は遭遇する。それだけ事故が多いので、ヘルメットの義務化はある意味で国民保護政策でもある。
ただ、市内に入ると極端にヘルメット着用者が減る。
国道ではないという理由ではあるが、12月からは全路線でのヘルメット着用が義務化されるため、12月になれば一斉にヘルメットをかぶることになる。今はまだ想像できない風景ではあるが・・・。
実際は、当のベトナム人からすると、やはりヘルメット着用は結構不便なようである。
公共の場所でヘルメットを預けられるところがほとんどなく、だからといってバイクに置いておけば紛失する恐れがあり、雨が降れば濡れてしまう。
また、預ける場所があったとしても有料で利便性に欠ける。
日本のように、シートの下にヘルメットを収納できるバイクはまだ少数で、2500USD以上の高価なバイクにしかついていない。
おそらく今後多くの人々は、安全性の低い安価なヘルメットを買い、バイクにかけておき、取り締まりがあるときだけかぶるという風になるのではないかと容易に推測できる。
これでは、ヘルメットを着用する本来の意味が希薄になってしまう。
まだまだ交通安全に関する感覚がどうもずれていると思わざるを得ない。
ただ、安全のために仕方がない事ではあるが、個人的には便利で安価なバイクタクシーが、ヘルメット持参になることは少しさみしい。