ベトナムに初めて来た人が間違いなく言う言葉に「バイク、すごいね」がある。
いたるところにバイクが群がっており、確かに見ていると気持ち悪くなることもある。
また危険でもある。
チャリ感覚で公道を逆行したり、交差点でも平気で止まって左折(日本の右折)したりと、ハチャメチャである。
なので、事故も多い。
日本は飲酒の罰則なども強化したこともあり、年間交通事故死亡者は約6000人ぐらいになったと聞いているが、ベトナムは8000人らしい。確かに多い。
理由のひとつにバイクをノーヘル(ヘルメットをかぶってない)で運転していることがあげられる。
ということで政府も動き出した。
Nhan Dan誌(7月5日付け)によると、
「Nguyen Tan Dung首相は先ごろ、交通事故・渋滞抑制措置に関する政府決議32号に署名した。これによると交通事故の被害低減を目的として、2007年12月15日から、市街地を含め国内全路線でのバイク乗車時のヘルメット着用が義務付けられる。規定はこれに先駆け9月15日から、全国道で適用される。」
とある。
とうとう首相が乗り出した。
ということは、
(1)ヘルメット市場が伸びる
(2)バイクタクシーはヘルメットを持参しなければ乗せられない
(3)保険市場が成長する
(4)メットインのデザインにバイクが変わる
(5)メット対応のレインコートができる
など、経済効果も考えられる。
個人的には(2)のバイクタクシーが気になる。
しかし真夏のベトナムで本当にヘルメットをまじめにかぶる人がどれだけいるのか、少々疑問である。