あけましておめでとうございます。
年末はベトナム出張が2回あったこともあり、ブログをはじめてからかなり長く休んでおりました。
今年はこまめに更新をしていきたいと思います。
さて、2006年はベトナムにとって飛躍の年となりました。
私たちのビジネスも4年目になりますが、2006年はある意味で非常にお問い合わせやご依頼をいただいた年でもありました。
2007年の最初に、まずは2006年の総括として、Lao Dong紙(12/27)が発表した「2006年ベトナム経済10大ニュース」を紹介したいと思います。
▶︎WTO加盟
→悲願であった「WTO加盟」が達成されたことは、ベトナム経済が世界と繋がったことを意味する。
私たちのビジネスにも直結することでもあり、非常に有意義なものとなるだろう。
▶︎外国投資、急増
2006年は外国投資誘致で大記録を達成。外国直接投資(FDI)が102億ドルを誘致、
実行額も41億ドルと最高を記録。
→直接投資が1兆円突破とはすごい。我ながらびっくりである。
▶︎輸出で記録的な伸び
輸出額はおよそ400億ドル。原油と繊維製品では50億ドルを超えている。
最大の輸出先は米国(80億ドル)、次いでヨーロッパ諸国(76億ドル)、ASEAN(65億6,000万ドル)、日本(52億ドル)だった。2007年の輸出額は468億ドルに達する見込み。
→米国は昨年に続きトップ。ナイキ、GAPなどの縫製製品も相変わらずだが、今後はインテルなどのハイテク製品の輸出も増加するだろう。
▶︎大型総公社、グループ形式へ移行
大型総公社のグループ企業に移行。設立されたのは、▽石炭・鉱産物工業、▽繊維、▽郵政通信、▽船舶工業、▽電力、▽石油・ガスの各グループ。多分野・多業種で事業を展開し、競争力・収益向上を図る。
→WTO加盟とともに経営力強化のための国営企業の民営化が本格スタート。
▶︎証券市場の急成長
上場株式が増加、WTO加盟、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の成功やメリルリンチ、HSBCといった世界の大手金融機関のベトナムに対する高い評価が急成長の背景。
→この分野に関しては個人的には非常に出遅れ感がある。口座はあるのだが、手持ち資金がないのは寂しい限り・・・。
▶︎商業銀行、史上最高益
2006年、銀行分野全体では平均17?18%の成長。
→経済発展が寄与したことは間違いない。但しサービス面をもっと強化して欲しいところである。
▶︎自然災害、家畜・作物に病害広がる
台風1号により漁船19隻が沈没・所在不明となり、270名が死亡・行方不明となった。台風21号による死者は73名、損害額は7兆2,340億ドン(約4億5,213万ドル)に上り、住宅4万8,660棟が倒壊した。台風・洪水を経て現在は、干ばつの脅威を迎えつつある。
→最近目覚しい発展をしてきたダナン。台風21号では大変な災害に巻き込まれたと現地で聞いたが、かなり深刻な状況のようである。
▶︎ビル・ゲイツ来越、IT分野成長に弾み
4月22日、Microsoftのビル・ゲイツ会長が初来越した。今回は同社のベトナム投資に大きな動きは見られなかったものの、IT分野の発展を世界に印象づけた。
Intelの10億ドルのベトナム投資はIT分野最大の事件だった。また、ベトナム郵政通信グループ(VNPT)によると、今年の携帯電話の新規契約件数は1,000万件、総数で2,550万件に達している。
→ビル・ゲイツの訪問は、現地IT企業の間では非常に大きな話題となった。
一方、Windowsなどの違法コピーの取締り強化は、経営にとってかなり脅威となっているようである。
▶︎交通運輸省、汚職に揺れる
4月4日、交通運輸プロジェクト管理委員会(PMU18)の汚職事件に絡み、Nguyen VietTien次官が逮捕されるというベトナム交通運輸史上初の事件が起こった。事件を受けDao Dinh Binh大臣は引責辞任した。
→Dung首相に代わる直前の大事件。見せしめの意味も大きいが、何事もやりすぎはだめだということ。
▶︎「爆弾」発言、空の安全に脅威
ベトナム航空は今年、利用客の「荷物に爆弾が……」という、冗談もしくは故意の発言により3回の被害を受けた。いずれも虚言だったが、損害は莫大な額に上った。当局の対応の遅れにより3回目の事件が発生、社会秩序に甚大な影響を及ぼすこれらの行為に対し、首相が直接処分を求める事態に発展した。
→ハノイ?ホーチミン間の国内線はいつも大体遅れるのだが、こんなこともあったのかといまさらながら気づいた。ちなみにベトナム航空の死亡保障額は3万ドル(約360万円)らしい。