前回の「日本企業とのビジネスで留意すべき10カ条件」の第2回目。
初回は、「信頼」「原則」「我慢強さ」が日本企業とのビジネスに必要な要素であると紹介したが、今回も非常に的確な「留意点」が述べられている。
(以下カッコ内はThuong Mai紙10月20日紙面より)
第4条:交流
「日本での見本市・交流会参加は、既存の顧客との関係維持のみならず、新たな顧客獲得につながる。だが契約違反にならぬよう、展示品は事前に既存顧客の許可を得るべきだ。見本市で商品を紹介・販売する際に、スタッフが客の前で飲食するのは不可。常に立って笑顔で客を迎え、感謝の言葉を忘れずに。」
確かにベトナム人は奥ゆかしいというか、恥ずかしがりやというか、積極的ではない。IT系のイベントでも、なかなか日本企業の方と話をしようとしないケースが見受けられる。こんな時は私は率先して日本企業を紹介し、仲を取り持つように努力するのだが、なかなか話が続かなくて困ることもよくある。
それとブース内で飲食するケース、これも多い。確かにベトナムでは店の前で食事をしてたり、タバコをふかしている(イベントではさすがにしない)風景もよく見かけるが、これと同じ感覚でいるから、日本企業には印象が悪いのだ。
第5条:丁重かつ周到に
「日本人は交渉前に顔を合わせ、客を丁重にもてなす。食事への招待、空港の送迎は特別な印象を与える。」
日本のもてなしを快く思うベトナム人はやはり多い。アイスブレーキングで、会食を催すことはベトナム人も最近行うことがあるが、まだまだ稀だ。
空港への送迎は個人的にも非常に重要な要素だと思う。特に帰りの空港までの間の車内での会話では、意外と日本の方は本音を言ったりすることがあるからだ。
第6条:名刺交換
「日本は世界で最も名刺を使用する国である。名刺がない、切らしているということが絶対ないように。」
日本だと今時は学生も必須である名刺。ベトナムではやはりビジネス用であるが、枚数を切らす場面によく遭遇する。なぜなら名刺入れを携帯するという習慣があまりなく、大概は財布に入れている場合が多いからだ。
次回に続く・・・。