【結果】ビジネスマッチングイベントin ホーチミン市

先のブログでも紹介したマッチングイベント“ベトナムアイデア”取引所の第一回の結果がでてきた。

 

以外にも、かなりの案件に対し、高額の資金提供もあり、このイベント自体の注目の高さをうかがい知れた。

 

 

Nguoi Lao Dong紙(10月23日)によると、

「10月22日、ホーチミン市1区のカフェ「V3」でベトナムアイデア書籍センターとホーチミン市科学技術情報センターは、ベトナム商工会議所、ベトナム技術創生支援基金などと協力し、アイデア取引所の第1回取引を開催した。取引には約300人が参加、50アイデアに企業約100社からの資金提供が決定した。」

 

とのこと。

100社からの資金提供。やはり結構儲かっている企業、経営者が多いということだ。

 

 

 

ではどのようなアイデアに資金提供がされたのであろうか。

 

「建築家Le Quoc Khanhさんのアイデア「高層ビル用避難縄梯子」には、Phuong Dong銀行(OCB)から50億ドン(約4000万円)の資金提供が決まった。」

 

「高層ビル用避難縄梯子」というアイデア自体も斬新(日本だとオリローってのがあったような)だが、アイデアだけで4000万円でだしてしまうところがすごい。

日本のビジネスプランコンテストの相場は、1000万円程度だから、ざっと日本だと2-3億円ぐらいの価値がある。

 

 

 

他には、

「Huynh Van Daさんの作品で、ギネスブック入りも果たした「ベトナム54民族と稲作文化を表現した壷」は、投資家の注目度も高く、OCBのVo Van Chau頭取は、資金面でサポートし、この作品を世界に送り出したいと話した。」

 

この壷のギネス入りの詳細は不明だが、芸術的なアイデアに関しても資金提供をするようだ。

 

 

一方資金提供者からのオーダーも同時に発表されたようで、

「Nguyen Hoang投資情報開発社Hoang Quoc Viet社長は、ノートパソコンを1台250ドルで提供できるアイデアが必要だと訴え、発案者に対する1億ドン(約6,250ドル)提供を申し出た。」

 

このオーダーは、時間が解決するようなテーマだと思うが、WTO加盟で電子部品の輸入関税がなくなればありえるかもしれない。

ただIntelチップを使うとなれば原価割れだ。

 

「BOM社Tran Ngoc Anh社長は、世界的に通用するATMカード利用の電子決済システム設計、パソコン病院IcareのTran Dai Hai社長は同社キャッチコピー、HoanMy病院のNguyen Huu Tung院長は、貧困層の診療を可能にする医療のアイデアを募集した。」

 

ATMカード利用の電子決済システムの設計は、日本企業の得意とする分野。

Anh社長に会ってみる価値はある。と、私の当初の予想を反して、かなり活況を呈しているこの“ベトナムアイデア”取引所。

現在、アイデアが殺到し、約2,000アイデアが資金提供を待っている。とのこと。

 

2回目(123日)の開催に参加してみたいと思う。