ベトナムには、現在私たちが意味するところのファーストフード店といえば、KFC(ケンタッキーフライドチキン)、ロッテリアがある。
私はほとんど利用しないが、現地では若者を中心に、ファーストフード店をある意味ファッションとして利用している。
以前、KFCに入って食事をしたが、フライドチキン2ピース、サラダ、ドリンクのLunch Comboで確か6USDぐらいだった。
正直言って高い。
大衆食堂や屋台のLunchで1-2万ドン(1USD程度)。
それにあまりおいしいとは感じなかった。
しかし、ここのところ、KFCは出店数が増えているし、ロッテリアもその傾向がある。
「ベトナムにはあまり必要ではないんじゃないの」
と思っていたが、10代後半から20代の人には、やはり新鮮で格好がいいのだろう。
そんなことで、フランチャイズビジネスに関して調べてみると、やはり出店攻勢のようだ。
Thanh Nien紙(6月30日)によると、
「すでに国内でフランチャイズ事業を展開する企業は、店舗拡大に力を入れており、KFCは昨年の14店舗から、今年は17店舗に拡大、2010年までに国内100店舗達成を目指している。Lotteriaは現在9店舗、Dilmaもハノイでの展開を積極的に進めている。ホーチミン市計画投資局副局長によると、ベトナム市場を紹介するセミナー等の開催要請は国外からも多数あり、各国の関心の高さがうかがえる。」
とのこと。
そういえばマクドナルド(McDonald’s)が無い。
日本の代表的なファーストフード店であるマックが無いのはどういうことか?
これも調べてみると、既に進出を計画しているらしい。
「2年程前、Au Viet社はマクドナルドのフランチャイズ権購入を試みたが、失敗に終わった。当時マクドナルドはベトナム進出に消極的で、原材料すべてを米国から輸入、100万ドルのフランチャイズ料を支払うという条件を提示していた。しかしそのマクドナルドも現在は、WTO加盟後を睨んでいる。フランチャイズビジネスで世界トップ10に入るYums Brands社のPizza Hutも、ベトナム市場参入の準備を進めている。」(同誌)
どうも、マックは近々できるようだ。
個人的には、あまりFC店が増えるのは歓迎しないが、FCが増えることは投資環境が改善している証拠でもある。
日本のFCビジネスもそろそろ人口8300万人で、25歳以下人口が50%以上というベトナムマーケットも視野に入れるべきタイミングに来たのかもしれない。