· 

【ニュース】帰国拒否を受けている外国人を早期に帰国を実現する最初の手続きとは

緊急事態宣言下の日本にいて、かつ母国が帰国禁止措置を出していたり、帰国便の確保ができない場合など、帰国できず滞在中の外国籍の方に対し、早期帰国をするための方法に関して、ベトナム、タイ双方の大使館での応対を報告いたします。
結論を申し上げますと、両国大使館とも、各駐日大使館のホームページの自国語(タイ語、ベトナム語)のページに、帰国困難者の早期帰国に関する申請フォームがあり、そこに記載し、大使館経由で政府に申し立てをし、結果、許可が出たら、帰国ができるという方法がありました。
ただし、当初はどちらの大使館も、海外にいる外国人の世話は完全に日本側に任せて、国としては極力関わらないというスタンスでした。
「帰国したくても入国拒否をしていますが、解除するまで、日本でどうやって生活するのか」
と問いただしたところ、
「帰国禁止措置が解除されるまで、何もできません」(4/27 駐日ベトナム大使館)
「それはこの時期に海外に行った人が悪いので、自分で何とかかしてください」(4/29 駐日タイ大使館)
ただし「あるフレーズ」を言うと、対応が変わります。
その一言とは
「○○国は、非常時でも海外にいる自国民は守らないというスタンスなんですね」
というフレーズです。
この一言を言うと、急に対応が変わり、上記のような助言を提供し、対応をします。
大使館の存在意義は、駐在している国にいる自国民を守ることも大きな意義です。
下記は日本の外務省ホームページに記載されている「在外公館の仕事」の内容の一部です。
「大使館は,基本的に各国の首都におかれ,その国に対し日本を代表するもので,相手国政府との交渉や連絡,政治・経済その他の情報の収集・分析,日本を正しく理解してもらうための広報文化活動などを行っています。また,邦人の生命・財産を保護することも重要な任務です。
どの国の人も、面倒なことは極力避けて通りたいと思うのでしょうが、自身の存在意義に関わることが伝わらないと、動かないというのも、いかがなものかと思いました。
帰国困難な外国籍の方がいらしゃる場合、各大使館に連絡を取り、対応方法を確認することをお勧めします。