最近私の方に頂く質問で増えているものは、流通業や小売業等の「販売市場としてのベトナムの魅力はどうか」というお話。
経済成長は6.5%、人口も8600万人、30歳以下人口が60%・・・などのリテイル市場にとっては魅力的な数字が、そうさせているのだろうと思っていた。
しかし事実、JETROさんのホーチミン事務所での相談案件数では、生産拠点としての進出という話よりも、 最近は小売市場としての相談が大半となっているらしい。
この傾向は大都市圏や大都市近郊に住む人々の消費が顕著に増加傾向にあり、ベトナム経済が安定発展していることに起因していると思われる。
また特徴としては、経済危機後の多くの相談主が中小企業経営者でもあるという。
私もよくその気持ちがわかる。
競合の少ないところで商売をした方が、売れるし儲かる。 日本は物があふれすぎ、広告宣伝、マーケティングにコストがかなりかかる。
このリスクを考えれば、将来性のある市場を先に攻めた方が得策ではないか・・・と。
デフレ下の日本と、緩やかなインフレを容認するベトナム、徐々に価格差は無くなって来るだろう。