今年はかなりの酷暑。
ベトナム在住者でも日本の暑さには堪えるようで、「半端ない暑さ」と訴えている方がいた。
そのため室内にいることが多くなり、ECサイトを使う頻度も増えたように思う。
と言うことで、少々強引だが、ここからは最近のベトナムのECサイトの状況について、ビジネス情報誌Nhip Cau Dau Tuに面白い記事があったので紹介したい。
タイトルは「これからのベトナム、ドットコム産業の将来」だ。
中国の状況と、ベトナムの状況を対比して、ベトナムのインターネット産業の将来についての展望を述べている。
面白いのは、中国のチャットでは欠かす事の無い「QQ」を提供しているTencentの成長に言及している点だ。
Tencentは元々、チャットエンジンを提供することだけを目的に事業を開始したのだが、中国インターネットの流れが、エンターテイメントに流れたことにより、SNSやECなど、コミュニケーションツールとして「QQ」を提供し、ユーザーを多く抱え込むことで大きく利益を得たと書いてあり、ベトナム企業も同じ戦略を採ることができるのではないかと言及している。
また、もう一方で外資規制による弊害に関しても、中国と似ているとしている。
現在、インターネット事業においては、多くは合弁企業がベースで、100%出資は例外。
そのため、最近の進出の方法を例に挙げていた。
eBayは国内ECサイトの「chodientu」と組み、ダブルブランドで展開している。
ベトナム人はベト僑含め、海外在住者が多く、彼らを取り込む意味でも、ダブルブランドにしている。
ベトナム在住者は「chodientu」、海外在住者は「eBay」での取引を行うというスタイル。
また、今後のECサイトの展望に関しても、まだまだ全商取引の0.3-0.4%と中国の7%には及ばないとあり、中国に届くにはまず10年はかかるだろうと悲観している。
個人的には決済手段の多様化、個々人の銀行口座所有率の上昇により、利便性を好むベトナム人にとっては、益々発展していくように感じている。