以前より「ベトナムでのインターネット広告市場は今後もっともっと伸びる」と言い続けていた私であるが、やはりその傾向は益々高まっている。
ホーチミン市では、1日のネット接続時間が2007年の31分から2008年には36.8分に増加しているが、一方テレビ視聴時間は2007年に平均272.5分/日だったが、2008年には243.5分/日に減少。
2008年10月までにネット利用者は人口の24%に上る2,050万人超(VNNIC)。今後4年間にベトナムにおけるネット利用者は2,700万人に増え(IDGベトナム)、3人に1人が利用するようになると予想されている。
あるインターネット広告会社の経営者によると、世界経済が後退するなかベトナムのオンライン広告は年率120〜150%で伸びているようだ。
特に伸びた背景としては、当初は大手企業の広告が圧倒的に多かったが、最近は衣料品店、レストラン、携帯電話販売店などの小規模な顧客が増えたことにあるらしい。
まさにネット広告の長所として、安価で中小企業の予算に見合うことが大きく寄与しているのである。
ちなみにインターネット広告市場は、まだ1000万ドル(約9億円/2007年)、広告市場の1.5%ということで、まだまだ未開拓の市場である。