最近はあまり話題にもならないが、一時はベトナムに渡航する際、周囲から必ず聞かれたフレーズは、
「鳥インフルエンザ、大丈夫?」
感染はしていないし、ベトナムでは新聞で「Bird flu」という単語は見るものの、普段の会話には全くといっていいほど話題にもならなかった。
ただ、油断をすると感染する可能性があることは確か。
市場で売られている鶏の保存状況を見ると、少々リスクを感じる。
ハノイの市場では、検疫済みだと証明する紫色の印が押された解体済みのにわとりが、ショーケースや冷蔵庫ではなく、普通に軒先に並んでいる。
この「検疫済み」の紫の印も本物かどうか、外国人の私には不明。
解体も地面で作業してたりするため、かなり衛生面が良くない。
鳥インフルエンザでなくても、これじゃぁ、ちょっと買う気になれない。
また、「塩とレモンをかければH5N1型ウイルスは死ぬ」などというデマも出回っている様子。
少なくとも言えることは、「熱処理されていない鶏肉は食べてはいけない」ということ。
「およそ10カ月間に渡り、ヒトの新たな鳥インフルエンザ感染例がない」(Sai Gon Giai Phong紙:8/6)ため、あまり危機感がないようであるが、実際の市場の環境を見てしまうと、生モノは避けるのが無難だ。