交通手段はもっぱら、バイクか車のベトナム。
シクロ(人を前に乗せる3輪自転車)を見ることもずいぶんと減ったなぁ、と最近つくづく思うわけだが、衝撃的なニュースが入った。
「ホーチミン市に地下鉄ができる」
1年ほど前に「地下鉄を計画中」という話はあったが、10年先ということで、少々冗談交じりに思っていた。
「あんな喧騒で、おまけに歩くことを極力嫌うベトナム人が地下鉄に乗るのか?」
隣に行くのにもバイクを使う人たちが、「階段を下りて電車が来るまで整列して並んで待つ、なんてことはできやしない」とかなり偏見ではあるが、そう思っていた。
ところがである。
6月6日のThoi Bao Kinh Te Viet Nam紙によると
「在ベトナム・服部則夫日本大使は先ごろ、ホーチミン市における地下鉄敷設に対する支援を日本政府が具体的に検討する用意があることを発表した。地下鉄は同市中心部と東部方面を結ぶもので、両国政府は同計画に日本のODA(政府開発援助)を使用することで合意している。国際協力銀行(JBIC)はこれについて9月にも日本政府に承認を求め、順調に進めば2007年にもプロジェクトはスタートする。」
とある。
ODA予算がつくということは、必ず前に進む。
日本のODA総額は増額傾向にあり、かなり具体的な状況にあるのだろう。